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昨日、横浜市青葉区のお家を断熱施工させて頂きました。
公園を囲むように、瀟洒なお家が小高い丘の上に立ち並ぶ緑の多い地域です。
今回は、築浅2階建ての立派なお家の屋根裏にセルロースファイバーを20~25㎝の厚みで吹き積もらせました。
私のホームページを見てお問い合わせ頂いたのですが、ベテラン大工さんのスケジュールを調整して2週間後に施工は無事完了しました。
屋根裏をセルロースファイバーで断熱すると、夏の猛暑日でも木陰にいるみたいに天井からの輻射熱を大幅に低減してくれるので、数ある断熱箇所(壁や床下等々)の中でも屋根裏断熱は快適性を改善する効果が一番高いと思います。
以下は同施工の様子ですが、梅雨時の半曇天とは言え屋根裏の温度は結構高く、小型の送風機で室内の冷気を屋根裏に送り熱気を軒天換気口から押し出しながら少しでも屋根裏の気温を下げるよう努めました。
今回は梅雨の時期で曇天の空模様に恵まれた?ので屋根裏断熱作業は何とか可能でしたが、真夏のピーカンでは屋根に散水でもしないと難しいと痛感しました。(屋根裏は想像以上に暑い!)
屋根裏に20~30㎝の厚みでセルロースファイバーをふんわりと吹き積もらせました。
屋根からの真夏の輻射熱を大幅に抑制して、2階のお部屋の温度上昇を劇的に低減します。
小型の送風機を押し入れの点検口に向け、室内の冷気を天井裏に送り込みました。
天井裏の熱気は軒天換気口等から押し出され、屋根裏の気温を少し下げたと思います。
暑い中での吹込み作業
お疲れさまでした。
セルロースファイバーを吹き込む前に、養生をしっかりしました。
クリーンルームみたいにマスカーで囲ってセルロースファイバーの飛散を防止しました。
下の動画は、2階屋根裏にセルロースファイバーを吹き込み始めたところです。
調湿性能の高いセルロースファイバーで屋根裏を覆うと、
夏場は断熱効果だけでなく、準気化熱※による冷却効果も期待できます。
人間自身や生活活動(お風呂や調理等)から発生する湿気を
セルロースファイバーが水蒸気の状態で吸収します。
セルロースファイバーに吸収された水蒸気は、昼間の強烈な太陽熱を吸収すると
セルロースファイバーから浮遊し、熱と共に屋外へ飛び出します。
セルロースファイバーの乾燥に伴う準気化熱効果により
屋根裏の熱を屋外に逃がし冷却効果を発揮します。
※気化熱は液体が気体になる際に熱エネルギーを吸収して冷却しますが、
セルロースファイバーは湿気を水蒸気(気体)のまま吸収し
乾燥(水蒸気を放出)するため“準気化熱”と表記しました。
これだけ吹き込めば輻射熱対策だけでなく飛行機の防音対策としても威力を発揮します。
音も熱も波で伝わりますが、音は音波、熱は電磁波です。
セルロースファイバーの細かな繊維が音波を受け微動することにより、
音波を熱エネルギーに変換し防音効果を発揮します。
一方、輻射熱を低減する原理は、セルロースファイバーが吸収した水蒸気が
電磁波を吸収して輻射熱が室内へ侵入するのを防ぎます。
下の動画は、約5㎝厚のセルロースファイバーを手のひらにのせて
火力の強いバーナーで燃焼試験をしたものです。
この試験はセルロースファイバーが燃えずに炭化することを証明するために行いましたが
手のひらが熱くならないことからもわかるように断熱性能も抜群なのです。
セルロースファイバーの本格的な防炎性能試験もご紹介します。
下の動画はカナダの第三者機関監視の下、火災実験を行いました。
結果は、断熱材無しの家屋が点火後40分で一番早く崩壊、
グラスウールで断熱した家屋は42分30秒後に崩壊、
セルロースファイバーで断熱した家屋は、67分後に崩壊しました。
ホウ酸で燃えなくたったセルロースファイバーで断熱した家屋の耐火性能は
グラスウールで断熱した家屋に比べ、崩壊までの時間比で57%上回りました。
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コロボックル (土曜日, 15 6月 2019 18:46)
一週間、疲れ様でした。
久しぶりに学術的なセルロースファイバーの話ですね。
火災実験で、断熱材無しの家屋が点火後40分で崩壊、 グラスウールで断熱した家屋は42分30秒後に崩壊、 セルロースファイバーで断熱した家屋は、67分後に崩壊。
グラスウールで断熱した家屋に比べ、崩壊までの時間比で57%上回ったとは、さすがですね。
セルロースファイバー、恐るべしです。
日本中に、もっと、もっと普及してもらいたいです。
建築学会にでも発表したほうが、いいのでは。
きっと国民の認知度が向上しますよ。
今夜は、肌寒いから暖かくしておやすみくださいね。
おやすみなさい(^^♪
柳田洋子 (土曜日, 15 6月 2019 21:19)
コロボックル様、いつも突っ込んだコメントありがとうございます。
火災実験のセルロースファイバーの家屋が鉄骨造だったら崩壊せず自然鎮火したと思います。
実際は、実験棟は木造なので構造材の木材が延焼するのをセルロースファイバーがブロックした結果、グラスウール実験棟より25分間(57%)も崩壊を遅らせたのでしょう。
たった25分の差ですが、小さな実験棟という条件を考えると、消火や退避する時間を稼ぐには十分な時間だと思います。
ところで、最近は肌寒い日が続きますね。
でも私の誕生日の7月中旬ごろから、連日やれ34℃だ、35℃だという猛暑が続くと思うと
恐ろしくなります。
お体、気を付けて下さいね。^^