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(施工事例)川崎市の新築物件 断熱施工Vol.Ⅲ屋根裏編 あなた♪

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川崎市で建設中のお家の断熱施工に続き、3回目最終レポートは屋根裏へのセルロースファイバー吹き込み施工です。

4日間の施工最終日は、屋根なりに貼る不織布の残り1/3とセルロースファイバー吹き込み、及び吹込み穴を塞ぐ作業と清掃です。

 

これでこのお家は床下、壁、天井裏と外気に触れる外側は全てセルロースファイバーで断熱されたので防音、蓄熱も素晴らしいと思います。

なにより、調湿するので過剰な結露が発生せず上質な無垢材で造られたこのお家は長持ちするでしょう。

おまけに、セルロースファイバーはバーナーで燃やしても炭化するだけで燃えないので防炎効果も抜群です。

 

セルロースファイバーは、ウレタン断熱材のように不完全燃焼で猛毒の青酸ガスを発生するようなことはありません。

写真ではそれ程大きくないお家なのに「一酸化炭素中毒で逃げ遅れて焼死」と新聞記事で見ることがありますが、実際はウレタンが不完全燃焼時に発生する青酸ガスで全身がマヒして、動けなくなり焼死すると言われています。

 

 

屋根なりに、不織布を貼り終わりました。

(画像左上)

約20㎝厚でキツキツに吹き込むので、夏の炎天下でも室内は快適に過ごすことができると思います。(画像右上)

吹込み穴からはみ出たセルロースファイバーが見えますが、この後不織布で塞ぎます。(画像左)

 


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屋根の下ぶき防水シートにご注意!⑥(改訂版) セルロースファイバーの調湿力(最終回)Come Undone♪ (木, 11 7月 2024)
YouTubeよりコピー 「屋根の下ぶき防水シートにご注意」シリーズのバックナンバー ① 冬季は屋根の防水シートに結露しやすい! ② 夏は防湿フィルムが結露製造膜になる! ③ セルロースファイバーは結露となる水蒸気を余裕で吸湿 ④ 豪雪地帯でも防水シート/防湿フィルムはNG! ⑤ 大切な家を長持ちさせるには、結露状況に応じた対応が肝要!   最終回となる今回は、結露の発生原理をお話したいと思います。 結露の発生原理を知り、なるべく結露が発生しないように住環境を整えれば健康住宅を長く維持できると思います。   その最大のキーとなる建材が、セルロースファイバー断熱材です。 セルロースファイバーは、その秀でた調湿能力に加えて、自然鉱物である「ホウ酸※」を加えることで以下の性能にも優れた能力を発揮します。   「防炎性能」ガスバーナーの猛火で燃焼しても炭化するだけで燃え広がらない! 「防カビ・防虫性能」ホウ酸によりカビの繁殖を抑制し、ゴキブリ等の害虫も防ぐ! 「防音性能」柔軟にしなるセルロース木質繊維は凸凹な空気胞があり吸音効果が秀逸!   ※ホウ酸は、その消毒効果から目薬にも使われ、塩よりも害が少ない自然鉱物です。  ホウ酸は、塩と同様に揮発しないので半永久的に効果を発揮します。    この理想的な断熱材「セルロースファイバー」で家屋を包めば、日本家屋が平均寿命30年弱と短命になる原因「結露」を抑制することができ、家を100年以上(場合によっては300年以上)長持ちさせることができます。   セルロースファイバーは室内で発生する膨大な水蒸気を調湿できるので、まるでダムが一時的に豪雨を貯め洪水を防いでくれるように、セルロースファイバーが大量の水蒸気を吸湿して結露の過剰発生を大幅に軽減してくれます。   冬24時間換気をしなくても、たまに窓を開けて新鮮な空気を室内に取り込むだけで、省エネで快適な健康生活をおくることができます。(法律で義務付けられている大袈裟な24時間強制換気をする必要が本当にあるのでしょうか?)   さて、結露はどのようにして発生するのでしょうか? 具体的には、下に示した「湿り空気線図」を使って結露が発生する仕組みをご説明します。 1.例えば、湿度100%・温度20℃の室内空気は、①約0.015㎏(15g)の水蒸気   (気体)を乾燥空気1kg(約1㎥)中に含有できます。 2.一方、外気で冷やされた単層の窓ガラス近辺の温度が4℃になったと仮定すると、     窓ガラス近辺では湿度100%で②約0.005kg(5g)の水蒸気(気体)しか存在でき    ません。 3.よって、室内の湿った空気が窓ガラスに接した途端に、0.01kg(10g=①‐②)の   水蒸気が飽和状態となり、窓ガラス表面に結露します。 4.たった10gの結露ですが、室内の湿った空気は窓ガラスに次から次へと流れ込む   ので、結露はどんどん増えていきます。   窓の結露は拭き取ればよいのですが、外壁の中に発生した壁内結露は家の柱等の構造材を腐らせ家を短命にし、結露で発生したカビは万病の元になります。   結露の発生原理といっても、それほど難しい話ではありません。   覚えて頂きたいことは、「気体である水蒸気は気温が高いほど空気中に多く存在することができるので、防水シート表面(窓ガラスや壁内の防水シート、ビニールクロス等)の表裏に温度差があると、温度と湿度が高い側の防水シート表面(冷えた面の高湿側)に結露する」ということです。   実生活では、調湿機能に秀でたセルロースファイバーで過度の結露を吸湿してもらい、冬窓を締め切っていても、時々窓を開けたり換気扇を回して新鮮な空気を室内に取り込むだけで良いのです。   ただ、夏場の冷房は曲者です。 長時間の冷房で壁内部まで徐々に冷やされると、温度が高く湿気を沢山含んだ外気が壁内部の冷えた面(石膏ボードの室外側や防湿フィルムの室外側)に押し寄せ、結露する危険性があります。 人目につかない壁内の結露(逆転結露)が、日本住宅の平均寿命を30年弱にする原因です。     ちなみにピーカンの最高気温35℃超えの真夏日以外は、私の住居兼ショールームは窓を全開にしてエアコンをつけずに扇風機だけで快適に過すことができます。   また、マイナスイオンを発生する「ほたて漆喰」のおかげでしょうか? 夏は窓全開にもかかわらず、蚊取り線香も殆どつけることなく網戸だけでOKでした... 不思議! リビングのある2階のベランダには、打ち水効果を期待して布と不織布を2重に張って直射日光でベランダが熱くならないようにしていることも快適性に寄与していると思います。 左は2022年7月6日の布を敷いた画像です。 右は2024年7月11日に撮った画像で、布の上に不織布を敷いて縁に薄板を敷いて土手を作ってみました。 (以前は、散水すると結構な水量が排水溝に流れ出てましたが、今は殆ど無駄なしです。)
結露の問題は私のライフワークになりました。 このテーマでご意見やご質問を頂けると嬉しく思います。 そして、日本の気候風土にあった家づくりを追及できたら幸いです。   結露は、地域別の気候特性や家屋の立地環境など多様な要因が複雑に絡み合う難しい問題ですが、結露の発生原理を理解すれば、どのように対応するのが良いか自ずと判明してきます。   このブログを読まれた皆様におかれましては、反論、質問、ご意見、何でも結構ですのでコメントを頂けましたら嬉しく思います。(終わります)  
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屋根の下ぶき防水シートにご注意!⑤(改訂版) 大切な家を長持ちさせるには、結露状況に応じた対応が肝要! 精霊流し (Mon, 08 Jul 2024)
YouTubeよりコピー 「屋根の下ぶき防水シートにご注意」シリーズのバックナンバー ① 冬季は屋根の防水シートに結露しやすい! ② 夏は防湿フィルムが結露製造膜になる! ③ セルロースファイバーは結露となる水蒸気を余裕で吸湿 ④ 豪雪地帯でも防水シート/防湿フィルムはNG!   前回④は、冬でも湿度が高く外気が低温で結露が発生しやすい豪雪地帯の家屋の結露対策に ついて考察しました。   セルロースファイバーは、自重の約10%もの水蒸気を調湿し、例えば、1トンのセルロースファイバー(≒15kg/袋×66袋)は、水換算で100リットル(バスタブ半杯分)の水蒸気を調湿できます。   室内外がいずれも湿気の高い豪雪地帯の冬に対応できる調湿能力を備えるためには、膨大な水蒸気を調湿するセルロースファイバー断熱材を壁と屋根裏に吹き込み、透湿性の有る建材でセルロースファイバーが調湿し易い環境を整えることが重要だとお話しました。   家を長持ちさせるためには、湿気を通さない防水シート/防湿フィルムやビニールクロスを貼って「ムレる」家にするのではなく、結露し難いように外壁や室内壁に透湿性を持たせ、過大な水蒸気はセルロースファイバーで一時的に吸湿するようにすべきです。   また、省エネの観点から24時間換気は賛成できません。 炊事やお風呂等で大量に水蒸気が発生する時は、換気扇をつけたり窓を一時的に少し開けるなどの一時的な集中換気で十分だと思います。   セルロースファイバーで断熱すれば、上述のように冬季に一時的に窓を開けて暖気と湿気を屋外に排出しても、セルロースファイバーは膨大な水蒸気の熱エネルギーを蓄えているので、換気で室内の湿度と温度が一時的に低下しても、セルロースファイバーが調湿と調温をしてくれます。     例えば、豪雪地帯の冬でも温かいお昼時に窓を開けて換気をし、外壁まで雪が積もったら雪かきをして外壁を乾燥させるなど、家屋全体が乾燥し易い環境を整えていくことが家を守る秘訣だと思います。   また、冬季の暖房は水蒸気を発生せず赤外線暖房に比べて3倍も効率の良いヒートポンプ式エアコンにするのも良いと思います。   東北地域など冬季でも湿度の高い地域では、冬季に湿った家全体を夏の期間に乾燥させる意識で、家に透湿性を持たせ呼吸する健康住宅を心がけると良いと思います。   関東など冬季に乾燥する地域では、わざわざ加湿器を使うなどせずにお風呂や炊事のお湯を室内温度と湿度維持に活用してはいかがでしょうか?   ご参考までに、冬乾燥気味になる私の自宅兼ショールームでは、窓を開けずにお風呂の湿気をリビングに誘引して室内の壁・天井内に吹き込まれたセルロースファイバーに湿気と熱エネルギーを一時的に蓄えているくらいです。 それに、窓を開けなくても新鮮な空気はサッシのレールの隙間から換気されるそうです。   屋根裏にセルロースファイバーを吹き積もらせれば、夏季は木陰のような断熱効果が期待できます。 その上で、窓を全開にして、最高気温35℃以上の猛暑日は無理せず冷房を使うとしても、長時間の冷房は控え目にし、扇風機で木陰のそよ風のような避暑地の涼しさを楽しみたいものです。   壁内や天井裏のセルロースファイバーは、夏の強い日差しで昼間に乾燥するので、夜は気持ちの良いスッキリした夜を迎えることができます。   上図は壁内に断熱材が入ってない極端な例ですが、 上図左の冬型結露は、室内の湿気が外壁内に侵入し冷えた構造用合板の湿度の高い室内側で結露します。 上図右の夏型結露は、外気の湿気が外壁内に侵入し冷房で冷えた石膏ボードの湿度の高い室外側で結露します。       無数の穴の開いた防湿フィルム(ポリエチレンフィルム)に包まれたグラスウール断熱材が壁の中にあると、夏と冬で湿度の高い側の低温面で結露が発生します。   また、壁紙がビニールクロスの場合も透湿しないので夏季はビニールクロスの室外側で結露して接着糊を栄養にしてビニールクロスの裏側でカビが発生します。     大切な家を長持ちさせるには、結露の発生原理(水蒸気の飽和原理)を理解した上で、家と対話をしながら、こまめに対応していくのが肝要です。   次回は、本課題の最終回です。 結露の発生原理をお話しする予定です。 (⑥最終回に続く)    結露の問題は私のライフワークになりました。 このテーマでご意見やご質問を頂けると嬉しく思います。 そして、日本の気候風土にあった家づくりを追及できたら幸いです。   結露は、地域別の気候特性や家屋の立地環境など多様な要因が複雑に絡み合う難しい問題ですが、結露の発生原理を理解すればどのように対応するのが良いか自ずと判明してきます。   このブログを読まれた皆様におかれましては、反論、質問、ご意見、何でも結構ですのでコメントを頂けましたら嬉しく思います。  
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