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屋根裏断熱は最も効果的!Vol.Ⅱ改定版 NIGHTS OVER TOKYO♪ 

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2019年6月15日のブログ「屋根裏断熱は最も効果的!」でお話したことに加えて、私がショールーム兼自宅で8年近く暮らして感じたことを今回はお話します。

 

屋根裏をセルロースファイバーで断熱すると、夏の猛暑日でも木陰にいるみたいに天井からの輻射熱を大幅に低減してくれるので、数ある断熱箇所(壁や床下等々)の中でも屋根裏断熱は室内の快適性を改善する効果が一番高いと上述のブログお話しました。

 

私のショールームの屋根裏には、約30㎝厚みでフカフカのセルロースファイバーを吹き積もらせています。

そのお陰で、夏季の灼熱の太陽熱で熱く焦がされた屋根から室内に向けて発する高温の輻射熱が室内で感じられず、窓を全開にして扇風機で室内に爽やかな風を通します。

そのため、最高気温が35℃以上でない限り夏でも冷房なしで扇風機で涼を取れます。

 

流石に外気温度が35℃以上だと扇風機の風が生暖かくなり、日中はシャッターを閉めて冷房を23℃に自動設定して述べ1時間30分程つけますが(30分間付けて1時間後に再度付ける感じ)、31畳の2階の居間は冷房を付けて15分程で寒くなるくらいです。

 

夏季は、主に夜間の室内活動(人体、調理、風呂等々)から発する湿気を屋根裏のセルロースファイバーが吸収し、太陽光線が屋根に降り注ぐ日中に屋根裏のセルロースファイバーが吸湿した水蒸気が太陽の輻射熱を吸収します。

まるで雲が太陽の熱エネルギーを吸収して曇りの日は暑さが和らぐのと同じみたいです。

 

つまり、夜間にセルロースファイバーが吸湿した水蒸気が、昼間に太陽熱エネルギーを吸収し活発に浮遊し始めると、屋根裏空間に水蒸気が充満して太陽の輻射熱を雲のように吸収し続け、その後、さらに激しく運動する水蒸気分子は屋外へ逃げて室温を下げてくれます。

 

冬季は、室内暖房で暖められた湿度の高い暖気が上昇しますが、屋根裏に吹き積もったセルロースファイバーが同水蒸気を吸湿し蓄熱すると共に、隙間なく吹き積もったセルロースファイバーが上昇気流をブロックするので室内は暖かく保たれます。

 

自重の13%もの水蒸気を調湿するセルロースファイバーは、他の断熱材や建材にはないダントツの調湿性能を持ち合わせています。

 

私は、ヘーベルハウスで造ったこのお家で8年近く暮らし、軽量鉄骨造りという断熱的にハンディのある建築構造ですが、ヘーベルハウスから引き渡し後にセルロースファイバー断熱施工を無理やり行うという、断熱施工としては間欠部分の多い不完全な状態にありながらも、これだけの断熱性のを発揮するセルロースファイバーに驚きます。

 

熱伝導率だけを見れば、ウレタンフォーム0.024に対しセルロースファイバーは0.04で一見劣りしますが、熱貫流率U値は空気を繊維間に多く蓄えたセルロースファイバーが0.5に対しウレタンフォームは0.53とセルロースファイバーの方が実際の断熱性能は高いのです。

 

加えてセルロースファイバーは、この数値だけでなく、新聞を綿状にほぐしているので驚くほど調湿機能を持っていて、上述のようにセルロースファイバー内の水蒸気が蓄熱したり輻射熱を吸収したりするので期待した以上に快適に暮らせています。

 

それに、セルロースファイバーの一番の長所は無類の調湿性能で結露を防止してくれることです。

結露は万病の元と言われるカビを発生させるだけでなく、家屋の柱等の構造材を腐らせて日本の住宅を短命にしてきました。

 

昔の家は気密性が低く室内外の温度差が小さかったため結露とカビが発生しにくかったので本物の無垢材を使った古民家は100年以上長持ちしています。

 

しかし、気密性を重視する現代の家屋は、夏と冬に室内外の温度差が大きくなり(夏の室内は涼しく冬の室内は温かい)は、結露が発生し易いのです。

 

結露の発生原理は、空気中の水蒸気が温度の低い面に当たると飽和状態になり気体から液体になることです。

 

冬の結露を例に取ると、温かい室内空間に蓄えられた絶対湿度の高い水蒸気が外気で冷やされた窓ガラス表面の室内側で飽和状態となり結露します。

 

夏の壁内結露は更に厄介です。

透湿性の低いビニールクロス等を壁紙に使用していることの多い現代の家屋では、長時間の冷房で室内壁が冷やされ、外気から壁内に侵入した高湿の水蒸気がビニールクロスの裏側でせき止められ、室内壁の裏側(壁内)の面に結露しすることがあり、蒸発量より結露量が多いと壁内に結露が溜まり構造駆体を腐らせる原因になります。

 

お家の快適性能と健康性能を高めるためには、調湿性や透湿性は無くてはならない要素なのです。

 

(セルロースファイバー断熱の実際の性能を知るご参考として、私の自宅兼ショールームで1年間計測した室内外の気温・湿度をご参照下さい。)

 

下の動画は、お客様のお家の天井裏にセルロースファイバーを約30cm厚みで吹き込んだ時のものです。

 

下の画像は、私のお家にセルロースファイバーを吹き込んた様子を綴ったブログ画像を時系列的に掲載しました。

2017年5月24日ブログ「(施工事例)明日がセルロースファイバーの最終施工日!」からのコピー画像です

セルロースファイバーを天井裏へ吹き込むためにダウンライトを外し吹込み穴を確保、また壁中へはホールソーで内壁石膏ボードに穴を開け吹き込みました

 

2017年5月26日ブログ「(施工事例)ショールームのセルロースファイバー吹込み施工最終日」からのコピー画像です

 

セルロースファーバーを吹き込み後、壁の穴にフタをかぶせてビスで固定しました。(ホタテ漆喰塗りをするのでダウンライトは外したまま)

2017年6月18日ブログ「引っ越し前の静けさ」からのコピー画像です。

 

家全体で約1ヵ月もかかったホタテ漆喰の左官塗りを終え、ダウンライトを戻し、壁の穴も完璧に見えなくなりました。

  

2019年6月19日のブログ「屋根裏断熱は最も効果的!」からコピーした下の動画は、

2階屋根裏にセルロースファイバーを吹き込んでいるところです。

調湿性能の高いセルロースファイバーで屋根裏を覆うと、

夏場は断熱効果だけでなく、準気化熱による冷却効果も期待できます。

人間自身や生活活動(お風呂や調理等)から発生する湿気を

セルロースファイバーが水蒸気の状態で吸湿します。

セルロースファイバーに吸湿された水蒸気は昼間の強烈な太陽熱を吸収すると、

より激しく飛び回り軒下換気口や瓦の隙間から屋外へ飛び出します。

セルロースファイバーの乾燥に伴う準気化熱効果により

屋根裏の熱を屋外に逃がし冷却効果を発揮します。

 

※気化熱は液体が気体になる際に熱エネルギーを吸収して冷却しますが、

セルロースファイバーの場合は、

水蒸気(気体)の状態で熱を吸収し熱と水蒸気を放出(乾燥)

するため“準気化熱”と表記しました。

 

これだけ吹き込めば輻射熱対策だけでなく飛行機の防音対策としても威力を発揮します。

音も熱も波で伝わりますが、音は音波、熱は電磁波です。 

セルロースファイバーの細かな繊維が音波を受け微動することにより、

音波を熱エネルギーに変換し防音効果を発揮します。 

一方、輻射熱を低減する原理は、セルロースファイバーが吸収した水蒸気が

電磁波を吸収して輻射熱が室内へ侵入するのを防ぎます。 

 

 

下の動画は、約5㎝厚のセルロースファイバーを手のひらにのせて

火力の強いバーナーで燃焼試験をしたものです。

この試験はセルロースファイバーが燃えずに炭化することを証明するために行いましたが

手のひらが熱くならないことからもわかるように断熱性能も抜群なのです。

 

セルロースファイバーの本格的な防炎性能試験もご紹介します。 

下の動画はカナダの第三者機関監視の下、火災実験を行いました。

結果は、断熱材無しの家屋が点火後40分で一番早く崩壊、

グラスウールで断熱した家屋は42分30秒後に崩壊、

セルロースファイバーで断熱した家屋は、67分後に崩壊しました。 

ホウ酸で燃え難くなったセルロースファイバー断熱の家屋の耐火性能は

グラスウール断熱の家屋に比べ、崩壊までの時間比で57%上回りました。

たった24分30秒の違いですが、消化や非難するには十分な時間です。

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