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京大、「細胞競合」でがん克服 体内機能で異常細胞排除 Catch me Tiger ♪

YouTubeよりコピー

「2人に1人がガンになる時代」、日本人にとってガンは身近な病気です。

 

以下の5本のブログで最新のガン治療「光免疫療法」と「ホウ素中性子捕捉療法」をご紹介しました。

2017年11月22日「新しいガン治療「光免疫療法」

2017年11月29日「新しいガン治療「光免疫療法」(続編)

2018年5月1日「ガン光免疫療法の続報Ⅲ(7割でガンが消失!)

2018年6月23日「ガン光免疫療法の続報Ⅳ(病巣深部のガンにも効果!)

2020年3月17日「中性子とホウ素でがん細胞を破壊(負担少なく効果絶大!)

 

今回は、2023年8月7日付け日経産業新聞に掲載された「細胞競合」をご紹介します。

「細胞競合」は生物が元々備える仕組みで、この機能を応用した全く新しいガン治療法だそうです。

染色体や核の数が異常になるなど必ずしも構造の変化が起きない場合、免疫機能は反応しづらいそうです。つまり「光免疫療法」でも対応できないガンでも「細胞競合」は異常細胞を見分けられるそうです。

2050年頃にガン発症初期の診断や治療を目指しているとのこと、頑張れ日本!

 

以下は、著作権を気にしながらそっくりそのままカット&ペーストした記事です。

 

京大、「細胞競合」でがん克服 体内機能で異常細胞排除

 [会員限定記事]

異常な細胞が発生すると周りの正常細胞が気付いて排除する。こんな仕組みを生物は備えており、「細胞競合」と呼ばれる。京都大学の藤田恭之教授らはこの現象を利用することでがんの早期発見や治療法の開発を目指している。実用化の目標時期は2050年だ。

細胞競合は正常な細胞と異常な細胞の間で何らかの作用が起き、異常細胞が死んだり押し出されたりして体から排除される現象を指す。生物が自身の状態を一定に保つための仕組みと考えられている。

ウイルスなど外界からの異物を認識して攻撃する免疫機能と役割は似るものの仕組みは異なる。

免疫機能では体にとって異常な物質かどうかをたんぱく質の構造の違いなどから見分けている。染色体や核の数が異常になるなど必ずしも構造の変化が起きない場合、免疫機能は反応しづらい。細胞競合はこうした異常細胞を見分けられる。藤田教授は「ちょっとした違いを見つけられる敏感な仕組み」と話す。

09年に哺乳類の細胞で細胞競合が起きることを世界で初めて示した藤田教授が狙うのががんだ。近年、がんとの関係が注目されている。遺伝子が変異してがん細胞が出現するが、変異がわずかにとどまり、周りに広がっていない初期の段階では前がん病変と呼んでがんと区別する。前がん病変の細胞が出現すると周辺の正常細胞によって排除される。健康な人でもこうした初期のがん細胞があるとする研究報告が近年相次ぐ。細胞競合が働くことでがんへの進行を抑えているとみられる。

細胞競合の仕組みは十分に解明されていないが、正常細胞と異常細胞の間で何かしらの物質をやりとりして異常を見分けているとみられる。物質を検出できるようになれば、超初期のがん細胞を簡単に判別できる可能性がある。

また、細胞を排除する仕組みの解明が進めば、仕組みに関わる分子を制御するなどして異常細胞であるがん細胞だけを攻撃するように仕向けることもできる。発症そのものを抑え込むこともできそうだ。

藤田教授は「特に予後の悪い膵臓(すいぞう)がんや肺がんなどで前がん病変を簡単に見つけられるようになれば、がんになりにくい社会が見えてくる」と話す。

ただ、「悪貨が良貨を駆逐する」事態になることもある。異常細胞が優位な状態となると、結果として正常細胞を駆逐することもある。正常細胞の地位を奪う「スーパーコンペティター」と呼ぶ異常細胞をどう制御するかという課題がある。

日本人の2人に1人が一生のうちにがんと診断され、男性では4人に1人、女性では6人に1人ががんが原因で死亡するとされる。

藤田教授は政府の大型プロジェクト「ムーンショット型研究開発制度」を使い、基礎科学からのアプローチで日本人の死因1位であるがんの克服に挑む。

基礎研究、日本がリード

細胞競合の研究の歴史は1975年にさかのぼる。スペインの研究者がショウジョウバエを使った実験で、増殖が遅い変異細胞が通常の細胞と共存していると体から排除されることを発見した。
細胞競合で前がん病変が全て取り除かれるわけではないようだ。藤田教授のチームがマウスを使って実験したところ、肥満状態では変異細胞が排除されにくくなることが分かった。正常な細胞が健康的な状態にないと機能しにくくなるとみられる。
がんの治療法の選択肢は多様化している。手術や放射線治療、抗がん剤に加え、免疫の仕組みを活用する免疫療法では免疫チェックポイント阻害剤や、免疫細胞の一つであるT細胞を強化して投与する「CAR-T細胞療法」などが実用化した。放射線治療では炭素などを照射する「重粒子線治療」、ホウ素剤と中性子を使う「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」などの新しいタイプも活用される。
ただこうした治療法はがんがある程度大きくなった状態で実施する。超初期の段階で手を打てれば、生活の質をほとんど落とさずに過ごせる可能性もある。細胞競合の分野は日本の研究者が比較的多いとされ、これまでに研究をリードしてきている。まだ基礎研究の段階ではあるが、戦略的に支援する必要がある。
(尾崎達也)

 

国立がん研究センターは17日、2003~06年にがんと診断された患者の10年生存率が、57.2%だったと発表した。前回調査(02~05年)と比べて0.8ポイント上昇した。部位別では、前立腺が97.8%で最も高く、乳房85.9%、大腸67.8%などとなっている。がんの治療数が多い全国19病院の患者約8万人を分析した。

(本日付の読売新聞オンラインから拝借)

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